小豆色あづきいろ)” の例文
此時このとき白襟しろえり衣紋えもんたゞしく、いお納戸なんど單衣ひとへて、紺地こんぢおびむなたかう、高島田たかしまだひんよきに、ぎん平打ひらうちかうがいのみ、たゞ黒髮くろかみなかあはくかざしたるが、手車てぐるまえたり、小豆色あづきいろひざかけして
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其箪笥そのたんすの二番目ばんめ抽斗ひきだしから喰出はみだしてゐるのは、小豆色あづきいろ友染縮緬いうぜんちりめん背負揚しよいあげはしで、える部分ぶぶんに、鉄扇花てつせんくわでゞもあらうか、キザ/″\のはな図案化づあんくわされた模様もやうえて、それにつくと
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
眼に入るものといへば何時も眼に馴れたものばかりだ………北側きたがはのスリガラスの天井、其所そこから射込さしこむ弱い光線、うす小豆色あづきいろかべの色と同じやうな色の絨繵じうたん、今は休息きうそくしてゐる煖爐だんろ、バツクのきれ
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
小豆色あづきいろする房垂れて
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)