尋問じんもん)” の例文
今度はミチ子を尋問じんもんした。尋問というと固苦しく響くが、そんな固苦しい態度にでなければミチ子と話なんか出来る筈のない僕であった。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれはしらが頭を後ろにらせて、まっすぐに立っていた。かれははじて苦んでいるように見えた。裁判官さいばんかん尋問じんもんを始めた。
ねがひ奉つると申立れば越前守殿傳吉を見られ只今憑司が申所まをすところにては其はう人殺ひとごろしに相違さうゐなく又無體むたいに叔母と女房にようばうを追出したる由なるが如何いかにやと尋問じんもんさるゝに傳吉は憑司を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それは、この地下室のいちばんおくにかくれている、一寸法師の医学者の尋問じんもんだ。まったくおなじ人間を、いくらでもつくりだす、あの医学者の秘密を、あきらかにしなければならない。
超人ニコラ (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
尋問じんもんに対し、彼は
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
ことに僕は、博士に一番近い場所に居て、しかも博士の異変を最初に発見したというところから、とりわけきびしい尋問じんもんに会わなければならなかった。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「一度この子の言うルールシーヌまちれて出れば、すぐその家を見つけるよ。きみはこの子といっしょに行って、その男を尋問じんもんしてくれたまえ」
再び傳吉ならびにお專與惣次よそうじ評定所ひやうぢやうしよへ呼出され大岡こう如何に傳吉其方は何故くらき夜に提灯ちやうちんをもつけずして猿島さるしま河原をとほりしやと尋問じんもんせらるゝに傳吉先日申上げ奉つりし如く前夜專事せんことあしき夢を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「それでよろしい」と紳士しんしは言った。この人は検事けんじであった。「わしは自分でこの子を尋問じんもんする」
王さまの尋問じんもん
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
見るに路次ろじの方水口より這入し樣子やうすなり其中に家主いへぬしも來り大騷おほさわぎとなりしが早々さう/\翌日此段大岡殿御番所へうつたへ出るに早速よび出され段々尋問じんもんとなり其日あやしき者來らずやと申さるゝに私し留守故くはしくは存じ仕らず候へども隣家りんかの者のうはさには日頃雇ひ候庄兵衞と云者參りし樣に存じ候趣きしかしながら人のはなししと云しかと見屆候義には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きびしい尋問じんもん
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)