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射出
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いだ
ふりがな文庫
“
射出
(
いだ
)” の例文
颯
(
さつ
)
と、
吹添
(
ふきそ
)
ふ
蒼水
(
あをみづ
)
の
香
(
か
)
の
風
(
かぜ
)
に
連
(
つ
)
れて、
流
(
ながれ
)
の
上
(
うへ
)
へそれたのは、
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
縅
(
をどし
)
の
鎧
(
よろひ
)
着
(
き
)
た
冥界
(
めいかい
)
の
軍兵
(
ぐんぴやう
)
が、
弗
(
ふ
)
ツと
射出
(
いだ
)
す
幻
(
まぼろし
)
の
矢
(
や
)
が
飛
(
と
)
ぶやうで、
川
(
かは
)
の
半
(
なか
)
ばで、
白
(
しろ
)
く
消
(
き
)
える。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その瞬間
燕返
(
つばめがえ
)
しに、見も知りもせぬ路傍の人に与えるような、冷刻な
驕慢
(
きょうまん
)
な光をそのひとみから
射出
(
いだ
)
したので、木部の微笑は哀れにも枝を離れた枯れ葉のように
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
どこから
射出
(
いだ
)
したのか、一本の
白羽
(
しらは
)
の矢が湖心の忍剣をねらって、ヒュッと飛んでいったのであった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかもその車には機関銃式郵便物
射出器
(
しゃしゅつき
)
というのがついているのです。引金をグッと引けば、往来に居ながら、遥か向うの戸口まで、郵便物が
射出
(
いだ
)
されて飛んでゆくのです。
発明小僧
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
そんな考が不意に
射出
(
いだ
)
した
征矢
(
そや
)
のように、鶴見の頭脳のなかを一瞬の間に飛び過ぎた。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
身方
(
みかた
)
の
射出
(
いだ
)
した
矢
(
や
)
をせっせと
拾
(
ひろ
)
っては、こちらへ
運
(
はこ
)
び
返
(
かえ
)
して
来
(
き
)
ました。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
するといつどこから出て
来
(
き
)
たか、
大
(
おお
)
きなひげの
生
(
は
)
えた
男
(
おとこ
)
と、かわいらしい小さな
坊
(
ぼう
)
さんが出て
来
(
き
)
て、どんどん
雨
(
あめ
)
のように
射出
(
いだ
)
す
敵
(
てき
)
の
矢
(
や
)
の中をくぐりくぐり、
平気
(
へいき
)
な
顔
(
かお
)
をして
敵
(
てき
)
の
勢
(
せい
)
の中へ
歩
(
ある
)
いて行って
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“射出”の意味
《名詞》
弾丸や矢を発射すること。
水を噴出させること。
一つの点から放射状に出る、または出すこと。
(出典:Wiktionary)
射
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
“射出”で始まる語句
射出口
射出器