トップ
>
寄附
>
きふ
ふりがな文庫
“
寄附
(
きふ
)” の例文
二三年前、O市に水産共進会があって、その際、
金牌
(
きんぱい
)
を
獲
(
か
)
ち得たこの金魚の名品が試験所に
寄附
(
きふ
)
されて、大事に育てられているのだ。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
静の
菩提
(
ぼだい
)
を
弔
(
とむら
)
うために村の西生寺と云う寺へ
寄附
(
きふ
)
したが、今は
誰
(
だれ
)
の手に渡ったか、寺にもなくなってしまったとのこと。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「実にいい標本です。いかがです。一つ学校へご
寄附
(
きふ
)
を願えませんでしょうか。」と云うのです。私は仕方なく
茨海小学校
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「いや飛んでもない、お客樣大事、仲間の者とも折合が良いやう奉公人の扱ひ、附け屆け、
勸進
(
くわんじん
)
寄附
(
きふ
)
など、一つとして手ぬかりのないつもりでございます」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
Kが新しく引き移った時も、私が主張して彼を私と同じように取り扱わせる事に
極
(
き
)
めました。その代り私は薄い板で造った足の
畳
(
たた
)
み込める
華奢
(
きゃしゃ
)
な食卓を奥さんに
寄附
(
きふ
)
しました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
まったくこの女はオッチョコチョイで、
出鱈目
(
でたらめ
)
だったが、共産党の地下運動にはカブトをぬぐ性質に相違なく、五十銭
寄附
(
きふ
)
したけれども、あとは降参、逃げだしたと言っていた。
二十七歳
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
さるほどに、
美人
(
びじん
)
たちの
此
(
こ
)
の
寄附
(
きふ
)
によつて、づらりと
暖
(
あつたか
)
いものが
並
(
なら
)
んで、
金屏風
(
きんびやうび
)
もキラ/\と
輝
(
かゞや
)
き
渡
(
わた
)
り、
燒
(
やき
)
のりをたて
引
(
ひ
)
いて
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
ゐ
)
た、
藤村
(
ふぢむら
)
の
優
(
やさ
)
しい
妹分
(
いもとぶん
)
も、
嬉
(
うれ
)
しさうな
顏
(
かほ
)
をした。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御
祈願所
(
きぐわんじよ
)
と御定め一ヶ年米三百
俵
(
ぺう
)
づつ
永代
(
えいだい
)
御
寄附
(
きふ
)
ある樣に我々
取計
(
とりはから
)
ひ申べし然すれば永く社頭の
譽
(
ほま
)
れにも相成候事なり
精々
(
せい/″\
)
御
働
(
はたら
)
き下されと事十分なる
頼
(
たの
)
みの
言葉
(
ことば
)
に肥前の申樣は御入用の金子は
何程
(
いかほど
)
か
存
(
ぞん
)
せねど
拙者
(
せつしや
)
に於ては三百兩を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“寄附”の意味
《名詞》
寄 附(きふ)
寄付の別表記。
(出典:Wiktionary)
寄
常用漢字
小5
部首:⼧
11画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“寄附”で始まる語句
寄附主