よい)” の例文
ふり否々左樣の取計は有之まじ假令たとへ白状致すとも口書爪印なければ所刑しおきには致さぬはずなり然るを白状さへなせば爪印は何でもよいと申ては爪印を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あながち君に對して興味を棄てよと云ふのではないが、内々に好きからに筆を執つて樂んで居るといふのならば餘り駄作は公表せぬがよいではないか
不平があれば出て仕舞しまうい、出なければ不平をわぬがよいと、毎度とめて居たことがあるが、れはマア私の生付うまれつきの性質とでも云うようなものでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
もちなさらうと云思召おぼしめし成んと云ければ重四郎は否々いや/\その樣におなぶり成るゝな我等如き浪人らうにん者誰がむこに取ませう何樣どのやうな所でも先でいれてさへくれれば夫にいとひは御座らぬと云にお勇然樣さやうならば女はどうでもよいと仰しやいますか夫成ば只今一けん御座ります其家は間口まぐち十三間奧行おくゆき二十五間田地は十石三御年貢ごねんぐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)