宙外ちうぐわい)” の例文
随筆ずゐひつはうは、奥州おうしう会津あひづ諏訪越中すはゑつちう大力だいりきひとありて、これは宙外ちうぐわいさんの猪苗代ゐなはしろから、山道やまみちだから面白おもしろい。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたしをついてかしこまると、先生せんせいにはお客分きやくぶん仔細しさいないのに、宙外ちうぐわいさんもけむかれて、かた四角しかくすわなほつて、さけのいきを、はあはあと、もつぱらピンとねたひげんだ。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……柳川春葉やながはしゆんえふと、わたしとが編輯へんしふたづさはつてた、春陽堂しゆんやうだう新小説しんせうせつ社會欄しやくわいらん記事きじとして、中京ちうきやう觀察くわんさつくために、名古屋なごや派遣はけんといふのを、主幹しゆかんだつた宙外ちうぐわいさんからうけたまはつたときであつた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いとせめてであへりし、其の日、日曜にて宙外ちうぐわい君立寄らる。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)