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ちうぐわい
……
故柳川春葉と、
私とが
編輯に
携はつて
居た、
春陽堂の
新小説、
社會欄の
記事として、
中京の
觀察を
書くために、
名古屋へ
派遣といふのを、
主幹だつた
宙外さんから
承つた
時であつた。
いとせめて
愛であへりし、其の日、日曜にて
宙外君立寄らる。
A
待てよ。
此の
對話は『
中外』に
載せるんだから、そんな
話は
少し
遠慮して
置かうよ。それよりかモツト
葉書に
關する
無邪氣な
面白い
話でもないかい。
三十三
萬三千三百三十三
人の『
中外』の
讀者が一
齊に
僕の
頭腦の
明晰を
感嘆したんだからね。
B 『
中外』の
讀者はそんなにあるのかい。