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ふりがな文庫
“
婦人
(
ひと
)” の例文
いや、もっと私の心がかきみだされることは美しい
婦人
(
ひと
)
を見る時であった。街なんかで洋装の素晴しいひとに会うと彼の妻でないかと思う。
四年のあいだのこと
(新字新仮名)
/
久坂葉子
(著)
「何だエ」と伯母は眼を
円
(
まる
)
くし「
其様
(
そんな
)
豪
(
えら
)
い
婦人
(
ひと
)
で、
其様
(
そんな
)
歳
(
とし
)
になるまで、一度もお嫁にならんのかよ——異人てものは妙なことするものだの」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
現今
(
いま
)
の
婦人
(
ひと
)
は、かなり個性に生きてゐるといふが、そのくせ
流行
(
はや
)
りものに安くコビリつく。その點、古い下町の女はかなり自分に生きてゐた。
下町娘
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それどころか、まるでこの
婦人
(
ひと
)
の助言でも当てにしているように、自分から進んで、彼女のもとをさして急ぐのであった。
カラマゾフの兄弟:01 上
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
そして
挨拶
(
あいさつ
)
を
交
(
かは
)
した。然し意外だつた。其の顔は初めてではなかつた。まがひもなく
先刻
(
さつき
)
波止場で見た
婦人
(
ひと
)
だつた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
▼ もっと見る
緊
(
しま
)
った
口許
(
くちもと
)
で、黙って、ただちょいと会釈をする、……これが貴下、その意味は分らぬけれども、峠の方へ
行
(
ゆ
)
くな、と言って………手で教えた
婦人
(
ひと
)
でしょう。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
舅
(
しゅうと
)
はそうもなかったのですが、
姑
(
しゅうとめ
)
がよほど
事
(
つか
)
えにくい人でして、実は私の前に、嫁に来た
婦人
(
ひと
)
があったのですが、
半歳
(
はんとし
)
足らずの間に、逃げて帰ったということで
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「ほツほ、何を長二、言ふだよ、
斯様
(
こんな
)
老人
(
としより
)
をお前、
弄
(
なぶ
)
るものぢや無いよ、其れよりも、まア、
何様
(
どんな
)
婦人
(
ひと
)
だか、
何故
(
なぜ
)
連れて来ては呉れないのだ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
とあるのから見ても、そうした
婦人
(
ひと
)
で、並々の容色と見えれば、厚化粧で人目を
眩惑
(
げんわく
)
させる美女よりも、確かであるということが出来ようかと思われる。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「いいえ、その
婦人
(
ひと
)
の台所の。」
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あの
女
(
ひと
)
って、随分失礼な
女
(
ひと
)
だ。不作法ったってなんだって、教養のある
婦人
(
ひと
)
だというのに、いつだって案内もなしで、いきなり上りこんでくるなんて我慢が出来ない。」
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
晒
(
さら
)
し
餡
(
あん
)
で、台所の
婦人
(
ひと
)
がこしらえてくれたお
汁粉
(
しるこ
)
の、赤いお
椀
(
わん
)
の
蓋
(
ふた
)
をとりながら、燁子さんが薄いお汁粉を
掻
(
か
)
き廻している
箸
(
はし
)
の手を見ると、新聞の鉄箒欄の人は、自分を崇拝している年下の男の方が
柳原燁子(白蓮)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“婦人”の解説
夫人
婦人(ふじん)はくだけた呼び方であり、これは敬称ではない。
正しい敬称はご婦人(ごふじん)であり英語圏ではMs.に相当する。
一般的には成人女性全般または大人の女性への敬称である。上流階級の女性には貴婦人があてがわれる。
類似する意味には成人女性全般を意味する婦女(ふじょ)は汎用性の高い女性と同義である。
(出典:Wikipedia)
婦
常用漢字
小5
部首:⼥
11画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“婦人”で始まる語句
婦人達
婦人等
婦人服
婦人科
婦人像
婦人用
婦人外套
婦人患者
婦人速記者
婦人会