大鳥おほとり)” の例文
左舷さげん紅燈こうとう海上法かいじやうはふまもり、停泊とゞまれるふね大鳥おほとり波上はじやうねむるにて、丁度ちやうどゆめにでもありさう景色けしき! わたくし此樣こん風景ふうけい今迄いまゝで幾回いくくわいともなくながめたが
なにしろ路傍みちばたくさいきれが可恐おそろしい、大鳥おほとりたまごたやうなものなんぞ足許あしもとにごろ/″\してしげ塩梅あんばい
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大祓祭おほはらひまつり摂津せつつ住吉すみよし神社の神事の一つであることは、云ふまでもありませんが、その神輿みこし渡御とぎよさかひのお旅所たびしよへある八月一日の前日の、七月三十一日には、和泉いづみ鳳村おほとりむらにある大鳥おほとり神社の神輿の渡御が
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
山のかぜ花に吹くなりひとはね千里ちさとおほはん大鳥おほとりもがも
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
見え、かつ、消えぬ、大鳥おほとりの強きはばたき。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)