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大原
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おほはら
阿母さんは
大原の
律師様にお頼みして
兄さん達と同じ
様に
何処かの
御寺へ遣つて、
頭を剃らせて結構な
御経を習はせ度いと思ふの。
病と共に失恋もし、
千葉の
大原の病院にたつた
一人絶命せし故、最も気の毒なる友だちなるべし。
大原のこの
市柴の
何時しかと
吾が
念ふ
妹に
今夜逢へるかも 〔巻四・五一三〕 志貴皇子
在所の者は誰も相手にせぬし、
便る
方も無いので、少しでも口を
減す為に
然る
尼の
勧めに従つて、長男と二男を
大原の
真言寺へ
小僧に
遣つた。
わが
里に
大雪降れり
大原の
古りにし
里に
降らまくは
後 〔巻二・一〇三〕 天武天皇
大原の山の
麓にたどりつきぬ。
ぢや
然うお
為。
其から阿母さんは今一枚洗つて、
今日は
大原まで
兄さん達の
白衣を届けて来るからね、よく留守番を
為てお呉れ。
御飯には
鮭が戸棚にあるから火をおこして焼いてお
食べ。