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さかり
尤もさういへば
壯の
頃でも
俺らあ
知つてからは
仕事は
上手で
行ると
出しちやみつしら
行る
樣だつけが、
好きぢやねえ
鹽梅だつけのさな
今ぢや
教つてつから
餓鬼奴等まで
赤れえ
病だなんて
知つてんが、
俺ら
壯の
頃あ
何でも
疫病と
覺えてたのがんだから、なあ
卯平、
此ツ
等もそん
時やつたから
知つてらな
お
袋の
生きて
居るうちは
卯平もまだ
壯であつたが、お
袋が
亡くなつて
卯平の
皺が
深く
刻まれてからは
以前から
善くなかつた
勘次との
間が
段々隔つて、お
品もそれには
困つた。