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堪兼
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たまりか
ふりがな文庫
“
堪兼
(
たまりか
)” の例文
一時餘
(
いつときあまり
)
經
(
た
)
ちぬれども
出
(
い
)
でよとはのたまはず、はた
出
(
い
)
だし
給
(
たま
)
ふべき
樣子
(
やうす
)
もなし。
彼者
(
かのもの
)
堪兼
(
たまりか
)
ねて、「
最早
(
もはや
)
御出
(
おだ
)
し
下
(
くだ
)
さるべし、
御慈悲
(
ごじひ
)
に
候
(
さふらふ
)
」と
乞
(
こ
)
ひ
奉
(
たてまつ
)
る。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
到頭
堪兼
(
たまりか
)
ねて、足の勇にチョッカイを出したのは、それから又五日目でした。
流行作家の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
暗
(
やみ
)
の中で警部補が
堪兼
(
たまりか
)
ねたように叫んだ。
白妖
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
堪兼
(
たまりか
)
ねて、
火箸
(
ひばし
)
を
取
(
と
)
つて、ヤツと
頭
(
あたま
)
を
打
(
う
)
つたのが
下
(
した
)
へ
外
(
そ
)
れて、
尖
(
さき
)
の
當
(
あた
)
つたのが、
左
(
ひだり
)
の
目
(
め
)
の
下
(
した
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜
(
よ
)
に入りて
四辺
(
あたり
)
の
静
(
しづか
)
になるにつれ、お村が
悲喚
(
ひくわん
)
の声
冴
(
さ
)
えて眠り
難
(
がた
)
きに、旗野の主人も
堪兼
(
たまりか
)
ね、「あら
煩悩
(
うるさ
)
し、いで息の根を止めむず」と藪の中に
走入
(
はしりい
)
り、半死半生の
婦人
(
をんな
)
を
引出
(
ひきい
)
だせば
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
堪
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
兼
常用漢字
中学
部首:⼋
10画
“堪”で始まる語句
堪
堪忍
堪能
堪難
堪忍袋
堪弁
堪得
堪念
堪能者
堪否