園内ゑんない)” の例文
ひつくすべくもあらず、秋草あきぐさ種々くさ/″\かぞふべくもあらじかし。北八きたはち此作このさくごときは、園内ゑんないちらばつたる石碑せきひ短册たんじやく一般いつぱん難澁なんじふ千萬せんばんぞんずるなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さて園内ゑんない手入ていれをめなどして、逍遙そゞろあるきはし其人そのひとゆるやと、垣根かきねとなりさしのぞけど、園生そのふひろくしていへとほく、かやぶきののきなかおほ大樹たいじゆまつしたたるごとみどりいろたちゆるばか
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)