唱道しやうだう)” の例文
而してその少年が高山のいたゞきに沈み行く夕日の影を仰ぎ見て、山の彼方かなたなるめづらしき國々にあくがるゝ段は、ことに全篇の骨子として皆な人の唱道しやうだうするところ、あゝこの木曾山中
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
江戸えど町醫者まちいしや小田東叡をだとうえい安政あんせいねん十二ぐわつ出版しゆつぱん防火策圖解ばうくわさくづかい)なるものかかべすぢかひをれることを唱道しやうだうしたくらゐのことでそれ以前いぜんべつ耐震的工夫たいしんてきくふう提案ていあんされたことはかぬのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
B まつたくさうだよ。だからぼくおほいにハガキ文學ぶんがく唱道しやうだうしてるんだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
くて支那しなにはむかしから化物思想ばけものしさう非常ひぜう發達はつたつなかにはきはめて雄大ゆうだいなものがある。もつと儒教じゆけうはうでは孔子こうし怪力亂神くわいりきらんしんかたらず、鬼神妖怪きじんえうくわいかないが道教だうけうはうではさかんこれ唱道しやうだうするのである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)