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咽
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のんど
ふりがな文庫
“
咽
(
のんど
)” の例文
嬉しさは
言
(
ことば
)
に尽し難し。水なるかな、水ありて緑あり、水は
咽
(
のんど
)
を
湿
(
うるほ
)
し、緑は眼を潤す。水ありて、人あり、獣あり、村をなす。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
蠎蛇
(
をろち
)
の鳥を呑むときは、鳥自ら飛びて其
咽
(
のんど
)
に入るといふ類にやあらん。この獸の赤き目には、怪しき光ありて、我を引き寄せんとする如し。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
何者が何の為にコロップの栓の裏に
斯
(
かゝ
)
る切創を附けたるにや、其創は
最
(
もっとも
)
鋭き刃物にて刺したる者にて老人の
咽
(
のんど
)
を刺せし
兇刃
(
きょうじん
)
も
斯
(
かゝ
)
る
業物
(
わざもの
)
なりしならん
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
懸
(
かけ
)
其日は入牢とぞ相なりける其後松坂町郡代の
牢屋敷
(
らうやしき
)
に於て
無殘
(
むざん
)
成かな富右衞門は
日々
(
ひゞ
)
手強
(
てづよ
)
き拷問に掛り今は五
體
(
たい
)
悉々
(
こと/″\
)
く
弱
(
よわ
)
り
果
(
はて
)
物も
咽
(
のんど
)
を
下
(
くだ
)
すこと能はず一命既に
朝夕
(
てうせき
)
に
迫
(
せま
)
るに付富右衞門
倩々
(
つく/″\
)
來方
(
こしかた
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
喫煙室には煙草の煙の間に、談話湧き、人顔おぼろに見え、テーブルの上には
錦手
(
にしきて
)
の皿にまき
羊羹
(
ようかん
)
の様なるものを積みたり。先刻より空腹に、好物のまき羊羹を見て
咽
(
のんど
)
は
頻
(
しき
)
りに鳴る。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
ポヽロの廣こうぢに出でゝ、記念塔のめぐりなる石獅の口より吐ける水を
掬
(
むす
)
びて、我涸れたる
咽
(
のんど
)
を
潤
(
うるほ
)
しゝが、その味は人となりて後フアレルナ、チプリイの酒なんどを飮みたるにも増して旨かりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“咽(
咽喉
)”の解説
咽喉(いんこう)は、首の一部であり、頸椎の前方にある。内部は咽頭と喉頭から構成され、口の奥、食道と気管の上にある。咽喉の重要な特徴として、食道と気管を分け、食物が気管に入るのを防ぐ喉頭蓋がある。
咽喉には、咽頭と喉頭のほかにさまざまな血管と筋肉がある。哺乳類の咽喉にある骨は、舌骨と鎖骨だけである。
(出典:Wikipedia)
咽
常用漢字
中学
部首:⼝
9画
“咽”を含む語句
嗚咽
咽喉
幽咽
鳴咽
咽頭
咽泣
咽喉頸
咽喉加答児
欷咽
咽喉笛
咽喉仏
咽喉首
咽喉元
咽元
咽笛
咽喉太
咽喉部
耳鼻咽喉
咽喉自慢
咽返
...