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吹風
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ふくかぜ
ふりがな文庫
“
吹風
(
ふくかぜ
)” の例文
大小に羽織袴の侍も小紋の夏羽織の町人も本家
枇杷葉湯
(
びわようとう
)
の荷箱また
団扇
(
うちわ
)
の荷を
担
(
かつ
)
ぐ物売の商人も、皆
大
(
だい
)
なる菅笠に顔をかくし
吹風
(
ふくかぜ
)
に
烈
(
はげ
)
しくもその裾を打払はれ
聊
(
いささ
)
か行悩める如き有様を見せたり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
待つ身につらき
夜半
(
よは
)
の
置炬燵
(
おきごたつ
)
、それは恋ぞかし、
吹風
(
ふくかぜ
)
すずしき夏の夕ぐれ、ひるの暑さを風呂に流して、身じまいの姿見、母親が手づからそそけ髪つくろひて、我が子ながら美くしきを立ちて見
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
吹風
(
ふくかぜ
)
の目にこそ見えぬ神々は
此
(
この
)
天地
(
あめつち
)
にかむづまります
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
あだなりしわが
世
(
よ
)
の
友
(
とも
)
か、
吹風
(
ふくかぜ
)
は
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
待
(
ま
)
つ
身
(
み
)
につらき
夜半
(
よは
)
の
置炬燵
(
おきごたつ
)
、それは
戀
(
こひ
)
ぞかし、
吹風
(
ふくかぜ
)
すゞしき
夏
(
なつ
)
の
夕
(
ゆふ
)
ぐれ、ひるの
暑
(
あつ
)
さを
風呂
(
ふろ
)
に
流
(
なが
)
して、
身
(
み
)
じまいの
姿見
(
すがたみ
)
、
母親
(
はゝおや
)
が
手
(
て
)
づからそゝけ
髮
(
がみ
)
つくろひて、
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
ながら
美
(
うつ
)
くしきを
立
(
た
)
ちて
見
(
み
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
あだなりしわが世の友か、
吹風
(
ふくかぜ
)
は
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消