十五夜じふごや)” の例文
されどもてん美人びじんんで美人びじんめぐまずおほくは良配りやうはいざらしむとかいへり、彌生やよひはなかぜかならずさそひ十五夜じふごやつきくもかゝらぬはまことにまれなり
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
きのふは仲秋ちうしう十五夜じふごやで、無事ぶじ平安へいあん例年れいねんにもめづらしい、一天いつてん澄渡すみわたつた明月めいげつであつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十五夜じふごや月様つきさままんまるだ。
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
きかねど晦日みそかつきなか十五夜じふごややみもなくてやはおく朦朧もうろうのいかなる手段しゆだんありしか新田につた畫策くわくさくきはめてめうにしていさゝかの融通ゆうづうもならず示談じだん
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さてこの十五夜じふごや當日たうじつも、前後ぜんごしておきやくかへると、もうそちこち晩方ばんがたであつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十五夜じふごやつきさま
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
し、この樣子やうすでは、歳時記さいじきどほり、十五夜じふごやつきはかゞやくであらう。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)