到来たうらい)” の例文
旧字:到來
ナニ可笑をかしいことがあるものか、なんだかね、おやしきからいゝくまの皮を到来たうらいしたとかつて、其祝そのいはひだつてくだすつたのだよ、だからちよいとおれいつておいで。亭「なんてツて。 ...
八百屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
せめては狩衣かりぎぬか、相成あひなるべくは、緋縅ひをどしよろひ……とがつくと、暑中伺しよちううかゞひに到来たうらい染浴衣そめゆかたに、羽織はおりず、かひくちよこつちよに駕籠かごすれして、ものしさうに白足袋しろたび穿いたやつ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
和尚おしよう如何どうだナなど扶持ふちでもしてくやうにはゞかせて、茶の呑倒のみたふしを、コレハ先生よくこそ御来臨ごらいりんさいはかたより到来たうらい銘酒めいしゆ、これも先生に口をきついただくは、青州せいしう従事じゆうじ好造化かうざうくわなどゝきゝかぢりと
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)