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冗
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むだ
ふりがな文庫
“
冗
(
むだ
)” の例文
乘り入れて
二進
(
につち
)
も
三進
(
さつち
)
もいかなくなるか自腹の痛事あるべきなりオヽ
怖
(
こは
)
やと悟る人は誠に
好
(
い
)
い子といふべきなり
抔
(
など
)
と横道の
冗
(
むだ
)
は措き
此
(
こゝ
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「手数をかけて金をかけて、時間をかけて
冗
(
むだ
)
なものを作る! それが『進んだ』ということなら、今の浮世は進んでいるよ」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その年の春、智子は女学校の高等科を卒業して、結婚を急ぐ程でもなし、遊んでいるのも
冗
(
むだ
)
だったので、小遣い取りに街の或る商事会社へ勤めた。
或る母の話
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
帰りに水戸様
前
(
めえ
)
の砂利の中へ
入
(
へい
)
るもんだから草鞋も
忽
(
たちま
)
ちぶっ切れて、日に二足位は
入
(
い
)
って誠に
冗
(
むだ
)
だアから、
私
(
わし
)
思うに
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だが、この渡世を知って夫婦になったんでござんしょうから
冗
(
むだ
)
なお
追従
(
ついしょう
)
は抜きにしておきます。ご免なすっておくんなさいまし。(入口から出て行く)
沓掛時次郎 三幕十場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
▼ もっと見る
チエホフの作にでもありさうな気がした、
冗
(
むだ
)
がなく、それでゐてそれを貫いた線が変化に富み、読み終つてからも、ひろい人生の背景を人に思はせるやうなところがあつた。
月明夜々
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
多「
見捨
(
みすて
)
ると云う事はねえが、まアだ気に入らねえ事がある、お
前
(
めえ
)
の着物は
皆
(
みん
)
なあんなに袖が長いが、
彼
(
あ
)
の袖があれば子供の着物が一つ出来る、
冗
(
むだ
)
じゃアねえか」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「切られたというのは変ではないか、お前が縁を切ったんだろう。
冗
(
むだ
)
なことをしたものだ」
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
吐
(
はか
)
んと思ひ込みしに
冗
(
むだ
)
と仕たり瞬間に
本山
(
もとやま
)
に着けど馬に水もかはず只走りに走る梅澤櫻澤などいふ絶景の地に清く廣やかの宿屋三四軒あり
此
(
こゝ
)
に一宿せざることの
憾
(
を
)
しさよ山吹
躑躅
(
つゝぢ
)
今を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
とこれから多助が参りますのでございますが、中々
冗
(
むだ
)
には歩きません、炭荷を担いで、「計り炭は宜しゅう、計り炭は宜しゅう」と商いをして儲けながらまいります。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
渡り終らんとする末の一足
後
(
うしろ
)
を向いて
冗
(
むだ
)
を云ながら左を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
「
冗
(
むだ
)
をはぶいて
粋
(
すい
)
ばかりを残す」
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
それ
御覧
(
ごろう
)
じませ、此のお方にお
恨
(
うらみ
)
はないのに御迷惑をかけて済まないではありませんか、萩原様はお心変りが遊ばしたのだから、
貴方
(
あなた
)
がお
慕
(
した
)
いなさるのはお
冗
(
むだ
)
でございます
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
冗
(
むだ
)
をいわずと早くおいでな」
銅銭会事変
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
つまりは
冗
(
むだ
)
の食い物なのさ
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
冗
常用漢字
中学
部首:⼍
4画
“冗”を含む語句
冗談
冗戯
冗費
御冗談
冗漫
冗々
冗談半分
冗弁
冗句
冗語
冗談口
冗官
煩冗
冗口
冗舌
冗話
冗談交
過冗
冗雑
御冗戯
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