“冗口”の読み方と例文
読み方割合
むだぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横ぎりて六時發横川行の滊車に乘らんと急ぎしに冗口むだぐちといふ魔がさして停車塲ステーシヨンへ着く此時おそく彼時かのときはやく滊笛一聲上野の森にけぶり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
与次郎の如きは篤実なる所より可笑味おかしみの出る者にて、この役にて名を留めたる坂東寿太郎じゅたろうや二代目三十郎さんじゅうろうは知らず、誰がしてもはしりもとや冗口むだぐち己気おのがきを入れて、与次郎らしき者は近来絶無の姿。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)