“彼時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かのとき40.0%
あのとき40.0%
あれ13.3%
あんとき6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
横ぎりて六時發横川行の滊車に乘らんと急ぎしに冗口むだぐちといふ魔がさして停車塲ステーシヨンへ着く此時おそく彼時かのときはやく滊笛一聲上野の森にけぶり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
何故彼時あのとき私は雪江さんの部屋を逃出したのだというと、非常におそろしかったからだ。何がおそろしかったのか分らないが、唯何がなしに非常におそろしかったのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
今日彼時あれからったら親方がいやな顔をしてこの多忙いそがしい中を何で遅く来ると小言こごとを言ったから、実はこれこれだって木戸の一件を話すと、そんな事は手前てめえの勝手だって言やアがる
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
庄「ふむ、おまえは彼時あんときに挽いてた若衆わかいしゅか」
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)