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側杖
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そばづえ
ふりがな文庫
“
側杖
(
そばづえ
)” の例文
彼らは
側杖
(
そばづえ
)
を食うようなことをしたくなかった。彼らはクリストフの人物を知っていた。彼の能力や彼の短気なことを知っていた。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
双方ともに死傷十数名という激しいものだったが、その外に、運わるく
側杖
(
そばづえ
)
をくって斬り倒された「モニカの千太郎」という街の不良少年があった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
私たちはよく別な事件のために
側杖
(
そばづえ
)
を食った。が、彼奴等はえてそんな事件を口実にして、「赤狩り」をやったのだ。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
「あの晩かくまっていただかなかったら、斬合いの
側杖
(
そばづえ
)
から、
妾
(
あたし
)
ア殺されていたかもしれないんだものね」
甲州鎮撫隊
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「わしから離れろ。——でないと
側杖
(
そばづえ
)
を食う、お前が怪我をする理由はちっともない」
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
太郎はこの
側杖
(
そばづえ
)
をくうと、持ち前のように口をとがらしたぎり、物も言わないで引き下がってしまった。そういう場合に、私のところへ来て太郎を弁護するのは、いつでも婆やだった。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
繃帯
(
ほうたい
)
して
右手
(
めて
)
を
頸
(
くび
)
から釣って、左の手で
不精鎌
(
ぶしょうがま
)
を持って麦畑の草など親分が掻いて居るのを見たのは二月も
後
(
あと
)
の事だった。喧嘩の
仲入
(
なかいり
)
に駈けつけた隣の婆さんは、
側杖
(
そばづえ
)
喰
(
く
)
って右の手を痛めた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
下足札
(
げそくふだ
)
そろへてがらんがらんの
音
(
おと
)
もいそがしや
夕暮
(
ゆふぐれ
)
より
羽織
(
はおり
)
引
(
ひき
)
かけて
立出
(
たちいづ
)
れば、うしろに
切火
(
きりび
)
打
(
うち
)
かくる
女房
(
にようぼう
)
の
顏
(
かほ
)
もこれが
見納
(
みおさ
)
めか十
人
(
にん
)
ぎりの
側杖
(
そばづえ
)
無理情死
(
むりしんぢう
)
のしそこね、
恨
(
うら
)
みはかゝる
身
(
み
)
のはて
危
(
あや
)
ふく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
下足札そろへてがらんがらんの音もいそがしや夕暮より羽織引かけて
立出
(
たちいづ
)
れば、うしろに
切火
(
きりび
)
打かくる女房の顔もこれが見納めか十人ぎりの
側杖
(
そばづえ
)
無理
情死
(
しんぢう
)
のしそこね、恨みはかかる身のはて危ふく
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私は昨日の
側杖
(
そばづえ
)
を食ったことを話した。そして
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
側
常用漢字
小4
部首:⼈
11画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“側”で始まる語句
側
側目
側女
側室
側面
側衆
側用人
側仕
側近
側役