假寐かりね)” の例文
新字:仮寐
茶屋が裏ゆく土手下の細道に落かゝるやうな三味の音を仰いで聞けば、仲之町藝者が冴えたる腕に、君が情の假寐かりねの床にと何ならぬ一ふし哀れも深く
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いま少時しばしねえさんのひざまくら假寐かりねむすんだあいちやんのゆめいてほどけばうつくしいはな數々かず/\色鮮いろあざやかにうるはしきをみなして、この一ぺんのお伽噺とぎばなし出來できあがつたのです。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
茶屋ちやゝうらゆく土手下どてした細道ほそみちおちかゝるやうな三あほいでけば、仲之町藝者なかのてうげいしやえたるうでに、きみなさけ假寐かりねとこにとなにならぬ一ふしあわれもふか
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)