修身しゅうしん)” の例文
しかし、とりがそうする時分じぶんは、吉雄よしおは、学校がっこうへいってしまって、教室きょうしつにはいって、先生せんせいから、お修身しゅうしんや、算術さんじゅつおそわっているころなのでありました。
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一時間目の修身しゅうしん講義こうぎんでもまだ時間があまっていたら校長が何でも質問しつもんしていいと云った。けれどもだれだまっていて下をいているばかりだった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
何しろ私は、どこで覚えたのか自分でも知らないが、尋常二年の時は六年の読本とくほんが、三年の時には高等二年の修身しゅうしんが、たいした苦痛なしに読めたのだ。
男先生はオルガンの前から教壇きょうだんにきて、いつもの授業じゅぎょうのときのように、ひっちく竹のぼうの先で、一語一語をししめしながら、この歌の意味を説明しはじめた。まるで修身しゅうしんの時間のようだった。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
吉雄よしお不安ふあんのうちに、修身しゅうしん時間じかんを、一時間じかんごしました。そして、やす時間じかんになったときに、かれは、いつも、はっきりと先生せんせいに、われたことをこたえる、小田おだかって
ある日の先生と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ測量そくりょう園芸えんげいが来ないとか云っていた。あしたは日曜だけれどもくならないうちに買いに行こう。僕は国語と修身しゅうしんは農事試験場へ行った工藤くどうさんからゆずられてあるからのこりは九さつだけだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ぼく今年ことし年生ねんせいだ。いちばん修身しゅうしん歴史れきしきだよ。きみは? ……」
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)