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しのぶ
ふりがな文庫
“
信夫
(
しのぶ
)” の例文
あばたがあるので
菊石
(
きくせき
)
と号したりしたのを、小室
信夫
(
しのぶ
)
氏が、あまりおかしいから
溪石
(
けいせき
)
にしろと言ったというふうな人柄だった。
旧聞日本橋:25 渡りきらぬ橋
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
同
(
おな
)
じ
白石
(
しろいし
)
の
在所
(
ざいしよ
)
うまれなる、
宮城野
(
みやぎの
)
と
云
(
い
)
ひ
信夫
(
しのぶ
)
と
云
(
い
)
ふを、
芝居
(
しばゐ
)
にて
見
(
み
)
たるさへ
何
(
なに
)
とやらむ
初鰹
(
はつがつを
)
の
頃
(
ころ
)
は
嬉
(
うれ
)
しからず。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
阿武隈
(
あぶくま
)
河口以北の地はあるいは海運を主としたであろうが、
伊達
(
だて
)
・
信夫
(
しのぶ
)
以南会津、白河等の地方にあっては、米も人もことごとく陸路まずこの地に至り
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
また、
信夫
(
しのぶ
)
郡の仙郷といわるる土湯村に、聖徳太子を祭れる堂がある。その像の腹の辺りに
斑文
(
はんもん
)
があるそうだ。
迷信と宗教
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
奧州名物の
信夫
(
しのぶ
)
もぢ
摺
(
ずり
)
、野田の玉川、あさかの沼、
鹽釜櫻
(
しほがまざくら
)
御覽
(
ごらう
)
じたかなどと云ふ。こつちは得たり賢しと、勿體らしくこの歌を持ち出して、あき風ぞ吹く白河の關……。
能因法師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
復
(
また
)
伊達家へ帰ったが、其時は僅に百人
扶持
(
ぶち
)
を給されたのみであったのに、斎藤兵部というものが自ら請うて
信夫
(
しのぶ
)
郡の土兵五千人を率いて成実に属せんことを欲したので
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一番、千葉ノ介
高胤
(
たかたね
)
、二番、北畠顕家、三番、結城宗広。四番、伊達と
信夫
(
しのぶ
)
の連合勢。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
悪事の数も多いが、
信夫
(
しのぶ
)
の
藤太
(
とうた
)
の昔から、人の子を取るほど罪の深いものはないなア
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「宮城野
信夫
(
しのぶ
)
」なる話が全然架空の事実で、大田蜀山人の例の手紙——手紙などは全く偽物であって、暇に任せて拵えたものらしいが、この瀬川の話なども、延享から宝暦へかけての
傾城買虎之巻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「二十九日。微雨。午ニ近ク
霽
(
せい
)
ヲ放ツ。八丁目ニ
抵
(
いた
)
ル。民舎ノ
機杼伊
(
きじょい
)
鴉
(
あ
)
トシテ相響ク。コノ間古昔
信夫
(
しのぶ
)
文字摺
(
もじずり
)
ヲ出セシ所。今ニ至ルモ蚕桑ヲ業トシ多ク細絹ヲ産ス。(中略)桑折ノ駅ニ宿ス。」
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
同じ白石の在所うまれなる、宮城野と云い
信夫
(
しのぶ
)
と云うを、芝居にて見たるさえ何とやらん
初鰹
(
はつがつお
)
の頃は嬉しからず。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
岩代
信夫
(
しのぶ
)
郡庭坂村大字町庭坂及び庭塚村大字在庭坂、多くの地方では町場と在方とが分立するときには、一方を某町といい一方を某村というのが例である。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
惡事の數も多いが、
信夫
(
しのぶ
)
の藤太の昔から、人の子を取るほど罪の深いものはないなア
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その時血が流れて清水にまじったので、それで池に住む小魚はどれもこれも左の目が潰れている。片目清水の名はそれから出たといいます。(信達一統志。福島県
信夫
(
しのぶ
)
郡
余目
(
あまるめ
)
村南
矢野目
(
やのめ
)
)
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
いわゆる
信夫
(
しのぶ
)
の
惣太
(
そうた
)
の
浄瑠璃
(
じょうるり
)
などよりはずっと前から、この日を梅若の供養という習わしがすでにあって、芝居はむしろ主人公の名前に、土地でよく知られた
佳名
(
かめい
)
を採用したものと考えられる。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“信夫”で始まる語句
信夫恕軒
信夫郡
信夫摺
信夫翁