人体じんたい)” の例文
旧字:人體
兵法へいほうにいわく、天水てんすい危城きじょうたもつべし、工水こうすい名城めいじょうも保つべからず。——人体じんたい血脈けつみゃくともみるべき大事な一じょうの水を、掛樋でよばんなどとは築城ちくじょう逆法ぎゃくほう
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竜神りゅうじん分霊ぶんれい直接ちょくせつ人体じんたい宿やどって、人間にんげんとしてうまれるということは絶対ぜったいにないとってよい……。
室内の様子は、前と同じで室内には例の赤色灯せきしょくとういていた。ただ、顔子狗のたおれていたところには、白墨はくぼく人体じんたいと首の形が描いてあることが、特筆すべき変り方であった。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
問『竜神りゅうじんさんの分霊ぶんれい人体じんたい宿やどることは、今日きょうでは絶対ぜったいいのでございますか?』
電気看板がまばたくように見えるのも、その途端とたんに電気抵抗のすくない人体じんたいの方へ電気が流れるため、電気看板の方には電気が通らぬこととなり、それで一寸ちょっと消えるのだと説明してやっても彼には
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ばんこまるのは物質ぶっしつというものの兎角とかくくずやすいことで、いろいろ工夫くふうしてつくってても、みな半途はんとながれてしまい、立派りっぱたましい宿やどになるような、完全かんぜん人体じんたい容易ようい出来上できあがらなかったそうでございます。
この超短波をデアテルミーのように、人体じんたいに通しますと、がんなどに大変き目のあることが発見されました。これをラジオテルミーと呼んでいますが、デアテルミーよりもずっと効き目が強いのです。
科学が臍を曲げた話 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)
「王老師、壁に穴があきましたよ。人体じんたいの形をした穴です」