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乗越
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のりこ
ふりがな文庫
“
乗越
(
のりこ
)” の例文
旧字:
乘越
「
何
(
なん
)
だって、お
前
(
まえ
)
は
塀
(
へい
)
を
乗越
(
のりこ
)
えて
来
(
き
)
て、
盗賊
(
ぬすびと
)
のように、
私
(
わたし
)
のラプンツェルを
取
(
と
)
って
行
(
ゆ
)
くのだ? そんなことをすれば、
善
(
よ
)
いことは
無
(
な
)
いぞ。」
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
指示
(
ゆびさ
)
す方を見ると、子爵邸の中から、塀を
乗越
(
のりこ
)
えて出てきた怪しの人影! しばらく
四辺
(
あたり
)
を見まわしていたが、やがてひらりと通りへ跳びおりた。
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツ
追続
(
おつつゞ
)
いて、すいと
飛
(
と
)
んで、
車
(
くるま
)
の
上
(
うへ
)
を
宙
(
ちう
)
から
上
(
のぼ
)
つたのが、アノ
土器色
(
かはらけいろ
)
の
月
(
つき
)
の
形
(
かたち
)
の
灯
(
ともしび
)
をふわりと
乗越
(
のりこ
)
す。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今の朝鮮人、支那人、東洋全体を見渡した所で、航海術を五年
学
(
まなん
)
で太平海を
乗越
(
のりこ
)
そうと云うその事業、その勇気のある者は決してありはしない。ソレ
所
(
どころ
)
ではない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
見えないのも道理で、重太郎はここへ飛び降りると、
直
(
すぐ
)
に垣根を
乗越
(
のりこ
)
えて、隣から隣へと四五軒も逃げた。折から烈しく降る雪は、彼の小さい足跡を
直
(
ただ
)
ちに
埋
(
うず
)
め消して、人には
鳥渡
(
ちょっと
)
判らぬのであった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
……
牛
(
うし
)
の
身躰
(
からだ
)
は、
早
(
は
)
や
又
(
また
)
段
(
だん
)
の
上
(
うへ
)
へ
半
(
なか
)
ばを
乗越
(
のりこ
)
す。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“乗”で始まる語句
乗
乗合
乗出
乗客
乗込
乗掛
乗馬
乗合自動車
乗組
乗換