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ふじみ
ふりがな文庫
“
不死身
(
ふじみ
)” の例文
ちょうど月輪の連中が途上に休んでいるころおい、
不死身
(
ふじみ
)
の泰軒は、燃え狂ういわし屋の屋内を火の粉の一つのように駈けまわって
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「べらぼうめ! 下手に出りゃつけ上がりゃがって、下総十五郎を知らねえか!
不死身
(
ふじみ
)
の肌だッ。度胸をすえてかかって来やがれッ」
旗本退屈男:11 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
しかしいくら
不死身
(
ふじみ
)
の痣蟹でも、そんな高空に吹きとばされてしまったのでは、とても無事に生還することは
覚束
(
おぼつか
)
なかろうと思われた。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「は、は、は、は。
運
(
うん
)
のわるい弱虫の忍剣め、つぎの世には
拙僧
(
せっそう
)
のような
不死身
(
ふじみ
)
を持って生まれかわってこい。
喝
(
かつ
)
!
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
ッ——」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
段々
(
だんだん
)
の
襟
(
えり
)
のかかった筒袖を一枚
素肌
(
すはだ
)
に着たばかりで、
不死身
(
ふじみ
)
であるべく思わるる米友はまた、寒さの感覚にも欠けているべく見受けられます。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
受けて、三日とは生きて居られませんよ。即死するでしょうね。おどろいた頑強さです。
不死身
(
ふじみ
)
という感じを受けました
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
これは強い人で、力が廿人力あって、
不死身
(
ふじみ
)
で無鉄砲で。其の頃は腕力家の多い世の中でございます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
且
(
かつ
)
かれは清国の
間牒
(
かんちょう
)
であるという疑いも生じて来たので、いっそ彼を殺してしまおうと思ったが、前にもいう通り、彼は武芸に達している上に、一種の
不死身
(
ふじみ
)
のような妖僧であるので
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ジイグフリイドほどの
不死身
(
ふじみ
)
の大勇者でも、その肩先に一箇所の弱點を持つてゐたではないか。辨慶にも泣きどころがあつたといふし、とにかく、完璧の絶對の強者は、どうも物語には向かない。
お伽草紙
(旧字旧仮名)
/
太宰治
(著)
そこには、人面馬体をそなえてオリンポスの山を乗り越えた、
不死身
(
ふじみ
)
の壮大なる恐るべきタイタン族、サントール、
古
(
いにし
)
えのイパントロープ、すなわち神にして獣なるあの怪物のことが、語られている。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
ルーズベルトのお願いしたいと申す新兵器は絶対に弱味のない
不死身
(
ふじみ
)
の手のつけられないハリケーンの如き凄い奴を、どうぞ御提供願いまする
共軛回転弾:――金博士シリーズ・11――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
殺すことができないのだ。なぜかといえば、俺は
不死身
(
ふじみ
)
だからな。奴らの刃を
咬
(
か
)
み折り、奴らの陣所を蹴破って帰るぐらいな芸当は朝飯前のことだ
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天下に、切っても切れない
不死身
(
ふじみ
)
、
洒落
(
しゃれ
)
てもこすってもわからない
朴念仁
(
ぼくねんじん
)
、くすぐっても笑わない
唐変木
(
とうへんぼく
)
、これらのやからの始末に困るのは、西郷隆盛ばかりではないらしい。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ジイグフリイドほどの
不死身
(
ふじみ
)
の大勇者でも、その肩先に一箇所の弱点を持つてゐたではないか。弁慶にも泣きどころがあつたといふし、とにかく、完璧の絶対の強者は、どうも物語には向かない。
お伽草紙
(新字旧仮名)
/
太宰治
(著)
実に古代の
不死身
(
ふじみ
)
にも等しいものを持っているということを。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
と呂宋兵衛は立ちなおって、剣を、鼻ばしらの前へまッすぐ持ち、あたかも、
不死身
(
ふじみ
)
の
印
(
いん
)
をむすんでいるような形。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とバネじかけのように椅子から飛び上ったのは
大江山
(
おおえやま
)
捜査課長だった。それほど驚いたのも無理ではなかった。岩というのは、
不死身
(
ふじみ
)
といわれる
恐
(
おそろ
)
しい強盗紳士だ。
地中魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ことに水練に達して久しく
水底
(
みずそこ
)
に沈み、水の中を行くこと魚の如くであったと言われている。加うるに身体は
不死身
(
ふじみ
)
であって、一切の刀剣も刃が立たないということでありました。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
頭にかけられたら、一分一秒でも、生きていられるわけがないじゃないか。それだのに、博士はにやにや笑っている。ほんとうの博士なら、どんなに
不死身
(
ふじみ
)
だって……
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
まだ兵火の
余燼
(
よじん
)
が立ち昇っている
淀堤
(
よどづつみ
)
の上へその影をあらわすと、当然、官軍の
哨兵
(
しょうへい
)
が彼の前に立ったが、そのたびに、槍の血を新しくしては
不死身
(
ふじみ
)
のように駈けつづけているのである。
松のや露八
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忍苦、辛抱といったようなことでは、どうやら
不死身
(
ふじみ
)
になったようである。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
不死身
(
ふじみ
)
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「わはははは、おのれや伊那丸ずれの女子供に、この呂宋兵衛が自由になってたまるものか。斬るも突くも
不死身
(
ふじみ
)
のおれだ。五尺とそばへ近よって見ろ、汝の黒髪は火となって焼きただれるぞ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忍
(
おし
)
の
不死身
(
ふじみ
)
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“不死身”の意味
《名詞・形容動詞》
不死身(ふじみ)
どんな病気・傷・打撃にも耐える強い体を持っていること。また、そのさま。
どんな困難にも挫けないこと。また、そのさま。
(出典:Wiktionary)
“不死身”の解説
不死身(ふじみ)とは、不死であること、いかなる傷、打撃、病気、苦痛にも耐えられる状態を指す単語。
(出典:Wikipedia)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“不死身”で始まる語句
不死身扮装