三条さんじょう)” の例文
旧字:三條
三条さんじょうまでると、たくさんりっぱなお屋敷やしきならんだ中に、いちばん目にたってりっぱな門構もんがまえのお屋敷やしきがありました。一寸法師いっすんぼうし
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
六条ろくじょう 千春ちはる 平河ひらかわみね子 辰巳たつみ 鈴子すずこ 歌島かしま 定子さだこ やなぎ ちどり 小林こばやし 翠子すいこ 香川かがわ 桃代ももよ 三条さんじょう 健子たけこ 海原かいばら真帆子まほこ くれない 黄世子きよこ
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それが、この大坂城へ移ってからは、いつのまにか、三の丸には、三条さんじょうつぼねだの、加賀かがの局というのができ、また、二の丸には、寧子も
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
越後人が忘れずに語るものとしては三条さんじょうの刃物があります。仕事は日々栄えました。もとは農具から始まったものと思われます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
正面には高さ四尺の金屏きんびょうに、三条さんじょう小鍛冶こかじが、異形いぎょうのものを相槌あいづちに、霊夢れいむかなう、御門みかど太刀たちちょうと打ち、丁と打っている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
格太郎は紀伊家の用達ようたしにて家富みたるものなり。和学を好み網代弘訓あじろひろのりを師として国典を読み、又京師の縉紳家にも参して殊に三条さんじょう内府実万さねつむ公の邸に親しく昵近じっきんせり。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「これこれ、このおかたをだれだとおもう。三条さんじょう宰相殿さいしょうどの姫君ひめぎみだぞ。うっかり失礼しつれいなまねをすると、この一寸法師いっすんぼうし承知しょうちしないぞ。」
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「小野さん三条さんじょう蔦屋つたやと云う宿屋がござんすか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
五条ごじょう四条しじょう三条さんじょうと、にぎやかなまちがつづいて、ひっきりなしにうまくるまとおって、おびただしい人が出ていました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)