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一搖
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ひとゆ
ふりがな文庫
“
一搖
(
ひとゆ
)” の例文
新字:
一揺
夜中頃
(
よなかごろ
)
には
武生
(
たけふ
)
の
町
(
まち
)
を
笠
(
かさ
)
のやうに
押被
(
おつかぶ
)
せた、
御嶽
(
おんたけ
)
といふ
一座
(
いちざ
)
の
峰
(
みね
)
、
根
(
ね
)
こそぎ
一搖
(
ひとゆ
)
れ、
搖
(
ゆ
)
れたかと
思
(
おも
)
ふ
氣勢
(
けはひ
)
がして、
風
(
かぜ
)
さへ
颯
(
さつ
)
と
吹
(
ふ
)
き
添
(
そ
)
つた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
氣
(
き
)
をつけて
居
(
ゐ
)
るのだから、
臺所
(
だいどころ
)
、もの
置
(
おき
)
は
荒
(
あら
)
しても、めつたに
疊
(
たゝみ
)
は
踏
(
ふ
)
ませないのに、
大地震
(
おほぢしん
)
の
一搖
(
ひとゆ
)
れで、
家中
(
うちぢう
)
、
穴
(
あな
)
だらけ、
隙間
(
すきま
)
だらけで、
我家
(
わがや
)
の
二階
(
にかい
)
でさへ、
壁土
(
かべつち
)
と
塵埃
(
ほこり
)
と
煤
(
すゝ
)
と、
襖
(
ふすま
)
障子
(
しやうじ
)
の
骨
(
ほね
)
だらけな
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
搖
部首:⼿
13画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥