“スタンド”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
卓子灯8.7%
置電灯8.7%
置電燈8.7%
停車場4.3%
台附電灯4.3%
洋酒店4.3%
置洋燈4.3%
櫃台4.3%
卓上灯4.3%
卓上燈4.3%
卓上電気4.3%
卓上電灯4.3%
卓灯4.3%
客席4.3%
洋酒立飲店4.3%
物置台4.3%
置灯4.3%
観覧席4.3%
酒台4.3%
電灯4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
検事はキョトンとしたが、それでも、彼のいうとおりにすると、法水は再び死体の妖光を浴びながら、卓子灯スタンドに点火した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
寝台の枕元の置電灯スタンドが、嵐がつのるたびに、あぶなっかしくスウッと暗くなる。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
なる程、安物の置電燈スタンドのうす紫のシェイドの下で、水兵帽子の赤い玉のかすかに揺れているのがわかった。
少女 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
電燈の明るくともった小さな白塗のモダーンな停車場スタンドの前には、鉄道の踏切みたいな遮断機が、関所のように道路を断ち切っている。
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
「そんなら、とてもいい方法がありますよ。向うの箱根峠口の、有料道路ペイ・ロード停車場スタンドへ電話して、遮断機を絶対に上げさせないんです」
白妖 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
そうしてなお念のために、火薬の鑵の蓋を開いて台附電灯スタンドのむこう側に置いた。これで自分の計画は終ったのである。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
電灯が点じないので、つかつかと中央の机に近づいて台附電灯スタンドのスイッチを捻る。それで万事は終るのである。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
時間はもうたいへんに遅いけれど、ともかくもこれから銀座裏の十銭洋酒店スタンドブレーキへ行って、それとなく様子を見て来ることにしよう。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
僕はなぜかこのとき、昨夜十銭洋酒店スタンド「ブレーキ」で見かけた何とかいった女の子のことを思いだした。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
片方は振綱に挾んである足踏み用の瓦斯ガス管から、扉の鍵穴を通して、その端を置洋燈スタンドの内側の、筒を廻転させる芯に結びつけたのです。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは、あの置洋燈スタンドが投げたのですよ。姉さんはラザレフの絶命を見定めると、咽喉から短剣を抜き取ってそれを階下の洗面所で洗ってから、ふたたび鐘楼に戻って来ました。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
みなは家へ帰って寝てしまったが、阿五はまだ咸亨酒店の櫃台スタンドに凭れて酒を飲み、老拱もまたほがらかに唱った。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
一つは咸亨かんこう酒店で、四五人の飲友達が櫃台スタンドを囲んで飲みつづけ、一杯機嫌の大はしゃぎ。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
卓上灯スタンドの光が、あの辺までは届かないのですから。でも、輪廓だけは判りましたわ。身長が五フィート四、五インチぐらいで、スンナリした、痩せぎすのように思われました。そして、眼だけが……」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
一日でそれと判る死相を卓上燈スタンドの淡い光の中へ浮き上らせながら早や一つの現象のように横わっているのである。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
行燈あんどんまがひの卓上電気スタンドも もはや 眠つたらしい
(新字旧仮名) / 高祖保(著)
閉口して、両手でゴシャゴシャと髪をき廻しながら、長い間なにか考えていた。そのうちに、決心がついたように威勢よく寝台から飛び降りると、卓上電灯スタンドをつけて手紙を書きだした。
塵埃ごみだらけの土産物店の硝子ガラス箱、その中の銅製花瓶、象形文字の敷物、ダマスカス鉄の小武器、すふぃんくす形の卓灯スタンド、金箔塗りの装飾網、埃及柱オベリスクかたどった鉛筆
水槽の前には、青竹をめぐらして、後ろへ次第に高くなった、急造の客席スタンドの上には、観客けんぶつがかれこれ二三百人。
……銀座のM百貨店の裏通りにブレーキという十銭洋酒立飲店スタンドがある。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おくみは寝椅子の側の物置台スタンドへ乳を置く。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
すると、その一座の一人が、ふと前にある、置灯スタンドの台に眼をやったのを見ると、そこでライデンは、ポンと札を卓上に投げ捨て、君が勝ったと、その一人を指摘したという話があります。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「大部分は横浜の根岸競馬場の観覧席スタンドの下を改造したひどいキャンプにいます。宣教師や商社代表などは田園調布のアッセンブリーにいますが、これもひどいものです」
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
酒台スタンドに向き合って二列ほど裸テーブルと椅子の客席が取ってあった。其所を通って奥の突当りに十三坪ほどの踊り場があった。その周囲にも客テーブルが一列だけ並んでいた。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
重い瞼をやっと押し開けると、四方あたりは急に明るくなって、眼の前に、恐ろしく贅沢な電灯スタンドが立って居ります。