“よしのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
芳之助50.0%
由之助50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことしは芳之助よしのすけもはや廿歳はたちいま一兩年いちりやうねんたるうへおほやけつまとよびつまばるゝぞとおもへばうれしさにむねをどりて友達ともだちなぶりごともはづかしく
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うちよりけておもていだすは見違みちがへねどもむかしのこらぬ芳之助よしのすけはゝ姿すがたなりひとならでたぬひとおもひもらずたゝずむかげにおどろかされてもの
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
寤寐ごびにもはなれず起居ききよにもわすれぬ後來のち/\半身はんしん二世にせつま新田につたむすめのおたかなり、芳之助よしのすけはそれとるより何思なにおもひけん前後ぜんご無差別むしやべつ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
名を由之助よしのすけという小山判事は、ほこりも立たない秋の空は水のように澄渡って、あちらこちら蕎麦の茎の西日の色、真赤まっか蕃椒とうがらしが一団々々ある中へ、口にしたその葉巻の紫の煙を軽く吹き乱しながら
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)