“まれびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マレビト
語句割合
稀人40.0%
賓人20.0%
賓客20.0%
客人20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これを実地に活用する稀人まれびとであることは、ここに申すまでもないが、駒井その人が、読書というものには裏も表もある、裏と思ったのが、表であって、読みつくし
『おまへ亞尼アンニーとかつたねえ、なんようかね。』とわたくししづかにふた。老女らうぢよむしのやうなこゑで『賓人まれびとよ。』と暫時しばしわたくしかほながめてつたが
けれど賓人まれびとよ、わたくしはよくぞんじてります、今夜こんや弦月丸げんげつまるとかで御出發ごしゆつぱつになつては、奧樣おくさまも、日出雄樣ひでをさまも、けつして御無事ごぶじではみませんよ。
「我らが主君御嶽冠者みたけかじゃは仁義に厚き大将ゆえ、貴殿の妻女をよくあわれみ、陣の後方に侍女を付けて大切に住まわせており申す。賓客まれびとあつかいにしてござるよ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何んの何んの身代金なんど! 方々かたがたは愚老にとりましても岩石ヶ城にとりましても、大切の賓客まれびとにござりますればさようのことはお心にかけず、ゆるりとご逗留とうりゅうくだされますよう」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
うれしきは月の客人まれびと、つねは疎々うとうとしくなどある人の心安げによりたる。男にても嬉しきを、まして女の友にさる人あらば、いかばかり嬉しからん。みづからいづるにかたからばふみにてもおこせかし。
あきあはせ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)