“マレビト”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:まれびと
語句割合
客人50.0%
賓客25.0%
客神12.5%
稀人12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家長を祝福した前段と、吾子たちと呼びかけた饗宴に列座してゐる人々に対して言ふ詞章と、とこよたちと言ひかけた客人マレビトに申す詞との三段である。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
歌垣のかけあひに練り上げた頓才から、室の内外の模様に出任せに語をつけて、家あるじの祝福、賓客マレビトの讃美などの、類型式ながら、其場の興を呼ぶ事の出来る文句が謡はれる風が出来て来た。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そして冬祭りとは、此秋祭りが済んで、客神マレビトが主人の為に、生命の寿ぎと、健康の祝福とをする事である。同席で行はれても、両者の間には、区別は明らかにある。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
つまり其等の信仰の原体は、「常世の稀人マレビト(賓客)」なる妖怪であつた。さうして、合理化しては、邑落の祖先なる考妣チヽハヽ二体を中心とする多数の霊魂であるとした。