“まらうど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マラウド
語句割合
客人50.0%
賓客25.0%
16.7%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嬉しきは月の夜の客人まらうど、つねは疎々うと/\しくなどある人の心安こゝろやすげによりたる、男にてもうれしきを、ましてをんなともにさる人あらば如何いかばかり嬉しからん、みづからいづるにかたからばふみにてもおこせかし
月の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
こは老侯の喜び給ふところにあらざりしなり。家の常の賓客まらうど、その他われを愛すといふ人々には、おの/\その理想ありて、われを測るにその合理想がふりさうの尺度をもてす。
まらうどあるじもともにゑひごこちなるとき、真女子まなごさかづきをあげて、豊雄にむかひ、八八花精妙はなぐはし桜が枝の水に八九うつろひなすおもてに、春吹く風を九〇あやなし、こずゑ九一たちぐくうぐひす九二にほひある声していひ出づるは
衣服などさる可く、程を守りたるが奥幽おくゆかしくて、誰とも知らねどさすがにおろそかならず覚えて、彼は早くもこのまらうどの席を設けて待てるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
貫一は帽を打着て行過ぎんとするきはに、ふと目鞘めざやの走りて、館のまらうどなる貴婦人を一べつせり。端無はしなくも相互たがひおもては合へり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)