“ばうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
茅茨33.3%
亡兒16.7%
傍示16.7%
坊寺16.7%
庖仕16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其状鎧をかうぶ幞頭ぼくとうくわんし手にこつを持る、顔貌も甚おごそかならず。造作の様頗る古色あり。豊岡八幡の社にいたる。境中狭けれども一茂林もりんなり。茅茨ばうじの鐘楼あり。一里卅丁板鼻駅、二里十六丁松井田駅なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
宗助そうすけ亡兒ばうじのために、ちひさいひつぎこしらえて、ひとたない葬儀さうぎいとなんだ。しかるのちまたんだもののためにちひさな位牌ゐはいつくつた。位牌ゐはいにはくろうるし戒名かいみやういてあつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
第一だいいちをんなどもが寄着よりつかない。おてうしが一二本いちにほん遠見とほみ傍示ばうじぐひのごと押立おつたつて、廣間ひろまはガランとしてごとし。まつになつた柳川やながはが、なるお羽織はおり……これが可笑をかしい。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
城楼は林標に突兀たり。四里今津駅なり。高洲をへて牓示嶺ばうしれいにいたる。(一坊寺ばうじといひ一に牡牛といふ。)
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
厨夫ちゆうふ庖仕ばうじ肉叉にくさしをもて肉を鍋の眞中まなかに沈めうかぶことなからしむるもこれにかはらじ 五五—五七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)