“はんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
半鐘60.0%
潘璋10.0%
半宵7.5%
帆檣5.0%
汎称5.0%
判証2.5%
反照2.5%
反証2.5%
反誦2.5%
斑晶2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは随分大正の今日でも見る光景であって、たとい法螺の貝を吹かぬにしても、半鐘はんしょうでも乱打らんだして人の眠りを驚かすのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
と、それへも兵三千をあずけ、さらに、董襲とうしゅうへは、漢陽から漢川かんせん方面に行動させ、また潘璋はんしょうへも同様三千人を与えて、漢川方面への突撃を命じた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無自覚に歌と酒と遊びとに、この半宵はんしょうを過せばよかったのです。
時に帆檣はんしょうのうえを、一羽のからすが、月をかすめて飛んだ。曹操は左右に向って
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秋田方面の山鬼ももとは山中の異人の汎称はんしょうであったらしいのが、のちには大平山上に常住する者のみをそういうことになり、ついには三吉大権現だいごんげんとも書いて、儼然げんぜんとして今はすでに神である。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「なあにね。饅頭まんじゅう売りの武大ぶだが、昨晩、病死したっていう届けなので、今し方、手下の者を出してやったんですが、最後の判証はんしょうをしてやらなくちゃなりませんのでね」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その下心は、検死の判証はんしょうをどうかしてくれということらしい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども頭の中は、周囲の幽静なおもむき反照はんしょうするためか、かえって町にいるときよりも動揺した。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
和学者わがくしゃのおしかりを受けて、こういうよみがある、ああいうよみがあるという反証はんしょうが出るかも知れぬが、それにしても、これほどな大和やまと民族の特長が、普通一般に漢音かんおんで流通していることはなさけない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
しかしそれを口に出す段になると、いつも反誦はんしょう句のように繰り返されるただ一つのことしか見出せなかった。
雲仙一帯を構成する火山岩はすべてこの安山岩で、長石、角閃かくせん石、黒雲母こくうんぼ等それにまじ斑晶はんしょうの多少の差を認めるに過ぎない。ほこらを少しく離れたところに、小さな火口湖であるところの普賢ふけん池がある。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)