“とうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滔天33.3%
凍天22.2%
冬貂11.1%
天鵝絨11.1%
天鵞絨11.1%
東天11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかるまにも、竹屋三位卿そのほかの乗っている追手の船は、滔天とうてん飛沫しぶきをついてこの船を追っている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ父に(滔天とうてん氏)しかられはしまいかと、いかにも若々しい学徒の純情でいっている。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
凍天とうてん
毎年の厳寒げんかんには、深夜、凍天とうてんをいただき氷地を踏み、井戸端へ出て、荒繩あらなわで腹を巻きしめ、氷を砕いた水を頭からかぶって、丑満うしみつから独り道場入りを始め、夜の明けるまで、重さ十五きんの槍をふるってつきの猛練習をなし、一夜一千回から二千回に及び、それを三十夜も続けたという。
剣の四君子:04 高橋泥舟 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで、莫大な金を出して、王鼎ぎょくてい冬貂とうてんを買い入れたが、買った晩に鼎が破れ、けごろもが焼けてしまった。
虎媛 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「そんな串戯じょうだんをするから返事をしないんだよ。まあお入んなさい、御苦労様でした。」と落着いて格子戸をくぐったが、土間をすかすと天鵝絨とうてんの緒の、小町下駄を揃えて脱いであるのにきっと目を着け、
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪のような天鵞絨とうてんの緒を、初霜薄き爪先つまさきかろふまえた南部表なんぶおもてまさの通った船底下駄ふなぞこげた
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くわいなるかな櫻木君さくらぎくん海底戰鬪艇かいていせんとうていつひ竣工しゆんこうしましたか。』と、暫時しばしげんもなく、東天とうてん一方いつぽうながめたが、たちま腕拱うでこまぬき