“滔天”の読み方と例文
読み方割合
とうてん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治十四年から同二十五年の間といえば、維新後滔天とうてんの勢を以て日本に流れ込んで来た西洋文化の洪水が急転直下の急潮を渦巻かせている時代であった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
かかるまにも、竹屋三位卿そのほかの乗っている追手の船は、滔天とうてん飛沫しぶきをついてこの船を追っている。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただ父に(滔天とうてん氏)しかられはしまいかと、いかにも若々しい学徒の純情でいっている。
柳原燁子(白蓮) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)