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でんちう
小兒たちと
一所に、あら/\と、また
言ふ
隙に、
電柱を
空に
傳つて、
斜上りの
高い
屋根へ、きら/\きら/\と
青く
光つて
輝きつゝ、それより
日の
光に
眩しく
消えて、
忽ち
唯一天を
これが
角屋敷で、
折曲ると
灰色をした
道が
一筋、
電柱の
著しく
傾いたのが、
前と
後へ、
別々に
頭を
掉つて
奧深う
立つて
居る、
鋼線が
又半だるみをして、
廂よりも
低い
處を、
弱々と、
斜めに
七代の將軍と
崇め
家繼公とぞ申したてまつる此君御
不運にまし/\
間もなく
御他界にて
有章院殿と號したてまつる是に依て此度は將軍家に御
繼子なく
殿中闇夜に
燈火を