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すゐふ
無論です、けれど
本船の
當番水夫は
眼の
無い
奴に、
情の
無い
奴です、
一人は
茫然して
居ます、
一人は
知つて
知らぬ
顏をして
居ます。
當番水夫からは
何等の
報告の
無い
内は
决して信じません。
况んや
此樣平穩な
海上に
難破船などのあらう
筈は
無い、
無※なツ。
四五海若の
詔あり。老僧かねて
四六放生の
功徳多し。今、江に入りて魚の
遊躍をねがふ。
権に
金鯉が
服を授けて
四七水府のたのしみをせさせ給ふ。