“しんち”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンチ
語句割合
新地52.6%
心地15.8%
新知15.8%
神地5.3%
北陽5.3%
深智5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なお喜左衛門の忠直ちゅうちょくなるに感じ給い、御帰城ののち新地しんち百石ひゃっこくに御召し出しの上、組外くみはずれに御差加おさしくわえに相成り、御鷹部屋おたかべや御用掛ごようがかり被成なされ給いしとぞ。
三右衛門の罪 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その従容しょうよう自若じじゃくたる、まさにこれ哲人の心地しんち、観てここに到れば、吾人ごじんは松陰が多くの弱点と欠所とを有するにかかわらず、ただ愛すべく、敬すべく、慕うべく、仰ぐべく
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
久野は丹後の国において幽斎公に召し出され、田辺御籠城ごろうじょうの時功ありて、新知しんち百五十石たまわり候者に候。矢野又三郎介錯いたし候。宝泉院は陣貝吹じんがいふき山伏やまぶしにて、筒井順慶つついじゅんけいの弟石井備後守吉村いしいびんごのかみよしむらが子にそろ
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
遠いむかし——武神ぶしん日本武尊やまとたけるのみこと東征とうせいのお帰りに、地鎮じちんとして鉄甲てっこうけておかれたというその神地しんちは、いま、えんばかりな紅葉もみじのまッさかりだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
という意味いみをふくむ神地しんちきよめのしきである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中村鴈治郎が、北陽しんち芸妓げいこ喜代治と、だらしのない恋をしてゐるのは、鴈治郎自身のまへによると、いつ迄も色気を無くさないで、若くありたい為めの事らしい。
太祖の深智しんち達識たっしきは、まことにく前代の覆轍ふくてつかんがみて、後世に長計をのこさんとせり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)