“鉄甲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっこう50.0%
てつかぶと50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠いむかし——武神ぶしん日本武尊やまとたけるのみこと東征とうせいのお帰りに、地鎮じちんとして鉄甲てっこうけておかれたというその神地しんちは、いま、えんばかりな紅葉もみじのまッさかりだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、巡閲中じゅんえつちゅうの駒をふと止めて、鉄甲てっこう燦然さんぜんと整列している諸将の面々を見つつ、何かいぶかしげな顔をした。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土堤の右手のほりのようなところから、鉄甲てつかぶとをかぶった水色羅紗の兵士が一人携帯電話機の受話器だけを持っておどり出し、大喝一声
火は、本丸のたちにも燃え移っていた。大廂おおびさし雨樋といはしる火のはやさといったらない。長政は、そのあたりをくぐって来る一隊の鉄甲てつかぶとをみとめて
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)