“しらがあたま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白髪頭83.0%
白髪天窓5.7%
白髮頭5.7%
白毛頭1.9%
白髪天頭1.9%
白髮1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁側の障子の隙間すきまからは、泣きれた白髪頭しらがあたまの老女が頼み少ない姿で拝んでいるのが、平次の眼にまざまざと映るのでした。
唐突だしぬけふすまを開け、貴婦人、令嬢、列席の大一座、燈火の光、衣服のあや、光彩燦爛さんらんたる中へ、着流きながし白縮緬しろちりめんのへこおびという無雑作なる扮装いでたちにて、目まじろきもせで悠然ゆらりと通る、白髪天窓しらがあたまの老紳士
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
平次が濠端をやつて來る、白髮頭しらがあたまの頑固さうな老人を見付けたのは、丁度三縁山の晝の鐘が鳴り納めた時でした。
すると相手は、あから顔の、短い白毛頭しらがあたまの、六十歳あまりの老人だと分った。人の好さそうな小さい目、実行力のある大きな唇、源一は、この人の前に、ざっくばらんに事情をぶちまけた。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
白髪天頭しらがあたまを左右に振ったが、突然いきなり水中へ手を入れると、朦朧もうろうとして白く、人の寝姿に水のかかったのが、一ゆれしずかに揺れて、落着いて二三尺離れて流れる
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それはせき末座まつざつらなつてつた一個ひとり年老としをいたる伊太利イタリー婦人ふじんで、このをんな日出雄少年ひでをせうねん保姆うばにと、ひさしき以前いぜんに、とほ田舍ゐなかから雇入やとひいれたをんなさうで、ひくい、白髮しらがあたまの、正直しやうじきさう老女らうぢよであるが