“けんろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嶮路90.5%
険路9.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内は白衣にへいさゝげて先にすゝむ。清津きよつ川をわたりやがてふもとにいたれり。巉道さんだうふみ嶮路けんろに登るに、掬樹ぶなのき森列しんれつして日をさへぎり、山篠やまさゝしげりてみちふさぐ。
高崎から平久里へぐりに滞在してさき、白浜、野島の嶮路けんろ跋渉ばっしょうして鏡ヶ浦に出るやはるかに富岳を望み見た。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
おおせながら、ひとたび軍旅を遠くはせて、とうげしずたけ険路けんろを、吹雪ふぶきにとじこめられるときは、それこそ腹背ふくはい難儀なんぎ、軍馬はこごえ、兵糧ひょうろうはつづかず
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
としふゆ雪沓ゆきぐつ穿いて、吉備国きびのくにから出雲国いずものくにへの、国境くにざかい険路けんろえる。またとしなつにはくような日光びつつ阿蘇山あそざん奥深おくふかくくぐりりてぞく巣窟そうくつをさぐる。