“くつした”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
靴下57.7%
15.4%
沓下11.5%
靴足袋5.8%
5.8%
洋襪3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山路で、大原女おはらめのように頭の上へ枯れ枝と蝙蝠傘こうもりがさを一度に束ねたのを載っけて、靴下くつしたをあみながら歩いて来る女に会いました。
先生への通信 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
紫のくつした穿ける議官セナトオレ、紅の袴着たる僧官カルヂナアレ達を見て、おのれがかゝる間に入り、かゝる人に交ることをいぶかりぬ。
人通りが馬鹿に多いけれど、パンツも沓下くつしたもステテコもなかなか売れそうにもない。オッカサンは下谷までお使い。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
オヤ、可哀相かあいさうわたしちひさなあしは!いまだれがおまへくつ靴足袋くつした穿かしてくれるでせう?わたしにはとて出來できないわ!でも、あンまとほぱなれてるんですもの。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
一夜のほどにころもはかまくつしたくつまで織り縫い、また弓矢を作つて、衣裝を著せその弓矢を持たせて、その孃子の家に遣りましたら、その衣裝も弓矢も悉く藤の花になりました。
あまつさ洋襪くつしたも足袋も穿いて居ず、膝をつかんだ手の指の太さは、よく服装みなりと釣合つて、浮浪漢か、土方の親分か、いづれは人に喜ばれる種類の人間に見せなかつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)