“べつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
65.9%
31.8%
0.9%
0.5%
0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかこれきたはなしとか、交際かうさいとかとふものとはまたべつで、あま適切てきせつれいではりませんが、たとへば書物しよもつはノタで、談話だんわ唱歌しやうかでせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
箇々の顔に一べつ以上を投ずることはできなかったが、それでも、その時の私の特殊な心の状態では、その一瞥の短い間にさえ、しばしば
群集の人 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
吉林の古著の市の一枚いちまいべつかとばかりわれ哀れなり
と、自ら床几しょうぎの位置を直して、彼女の瞳を待ちましたが、月江はそれへ一べつも与えず、千蛾のそばへ寄って
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
注進を聞くと主人利右衛門はノッソリ寝所から起きて来たが、磔柱を一べつすると苦い笑いを頬に浮かべた。
郷介法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
柘榴ざくろの花弁を思わせるような深紅のべつほのおのように纏った、足首を見るが精々であった。それだけでも私は有頂天になって、うっかり握っていた馬の手綱を放して、両手を機嫌よく揉んだりした。
沙漠の美姫 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)