“きょうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
郷党42.9%
驚倒25.0%
教頭7.1%
狂濤7.1%
狂騰7.1%
侠党3.6%
侠盗3.6%
橋頭3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じことなら背景の好いのをと思って念を入れたのか、僕よりズッとおくれて結婚した。郷党きょうとうの先輩で財界の有力者に見込まれて、その令嬢を頂戴したのである。
首切り問答 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
後になって予を発病に近いまでに驚倒きょうとうせしめるものがあろうとは、今日の今日まで考えたことがなかった。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「禁林軍の教頭きょうとう王進おうしんにござりまする」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心怒りて目ひらめき、情悲んで涙落つ、思うは則ち動くなり。もしこの原則をして、社会の狂濤きょうとうたる革命に適用するを得ば、心理的の革命、中に勃興ぼっこうして、事実的革命、外に発作するなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
物価の狂騰きょうとうと、庶民生活の困難である。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
本来ほんらい蛾次郎がじろうは泣いてもえてもここでその首を、侠党きょうとうにもらわれなければならないのであるが、独楽こま由来ゆらいの話から、いくぶんそのじょう酌量しゃくりょうされて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侠党きょうとうの人々が、御岳みたけのすそ、北多摩きたたまのふもとから青毛あおげ月毛つきげ黒鹿毛くろかげ馬首ばしゅをならべて、ぎんのすすきのなみをうつ秋の武蔵野むさしのを西へさしてったのは、その翌々日よくよくじつのことであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
アア、この驚倒すべき事実! フランスの紳士盗賊、一代の侠盗きょうとう、アルセーヌ・ルパンの名を知らぬ人はあるまい。その大盗賊王ルパンが、日本の東京に現われたというのだ。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
私はかかる風景のうち日本橋を背にして江戸橋の上より菱形ひしがたをなした広い水の片側かたかわには荒布橋あらめばしつづいて思案橋しあんばし、片側には鎧橋よろいばしを見る眺望をば、その沿岸の商家倉庫及び街上橋頭きょうとうの繁華雑沓ざっとうと合せて