“馬首”の読み方と例文
読み方割合
ばしゅ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両の手綱たづなを左の手にあつめ、右手に陣刀じんとうをふりかざしてあわや、乱軍のなかへ馬首ばしゅをむけてかけ入ろうとした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あとからくる者も騎馬きばと見えて、パパパパパとひびくひづめの音、はて何者かしらと、忍剣が馬首ばしゅをめぐらせて待ちうけているとたちまち、目の前へあらわれてきた者は
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時をおかず、またもやこの一かくへ、どッと黒鹿毛くろかげ馬首ばしゅをつッこんできたのは、これなん戒刀かいとうの名人木隠龍太郎こがくれりゅうたろう、つづいて、朱柄あかえやりをとっては玄妙無比げんみょうむひ巽小文治たつみこぶんじのふたり。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)