“あどけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仇気40.0%
邪気34.3%
邪氣11.4%
愛度気8.6%
仇氣2.9%
婀娜気2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔の下部は円形まるがたで、フィリッポ・リッピの描いた処女のような、仇気あどけない真面目まじめさをそなえていた。
と原抜きにして、高慢に仇気あどけなく高声で呼ぶ、小児の声が、もうその辺から聞えそうだ、と思ったが、出て来ない。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あの邪気あどけない、おさへても制へきれないやうな笑声は、と聞くと、省吾は最早もう遊びに来て居るものと見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あまり邪気あどけないことを言つて督促せきたてるので、丑松は斯の少年を慫慂そゝのかして、いつそ本堂の方へ連れて行かうと考へた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
邪氣あどけなき一少女せうぢよ夢物語ゆめものがたり滑稽こつけいうちおのづか教訓けうくんあり。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
雨さへ降らなければ、毎日、毎日、丁々たる伐木の音と邪氣あどけないお雪のすずしい笑聲とが、森の中に響いた。
散文詩 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
瀬蹈せぶみをしてみれば、愛度気あどけなく返答をしない。危きに慣れて縮めたきもを少し太くして、また、
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ね、ほら、一尺は違うでしょう?」と愛度気あどけない白いかおが何気なく下から瞻上みあげる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
仇氣あどけないまで、をんなもともに嬉々いそ/\して、
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お夏でもおしゅんでも小春でも梅川でもいいわけであるが、お染という名が一番可愛らしく婀娜気あどけなく聞える。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)